詳説・惜しくも受賞を逃した作品 2018年7月編

「収穫月間MVP」を受賞する作品はそれぞれの部門で2作のみ。ただ、それ以外にも良いと思った作品の方がよっぽど多いわけで、それらを紹介しないのはあまりにも勿体無い。というわけで、毎度毎度「惜しくも受賞を逃した作品」を紹介している。2018年7月編のラインナップは以下の通り。

 

今回は顔見知り部門での「惜しくも受賞を逃した作品」は無し。全て初めまして部門。

 

和久井映見「Dearest」(1996年)

Dearest

Dearest

 

 

Cymbals「That’s Entertainment」(2000年)

That's Entertainment

That's Entertainment

 

 

・オトナモード「Watercolor」(2009年)

Watercolor(期間限定価格盤)

Watercolor(期間限定価格盤)

 

 

・小川美由希「mew club」(1987年)

MEW CLUB

MEW CLUB

  • アーティスト: 小川美由希
  • 出版社/メーカー: サウンド・マーケッティング・システム
  • 発売日: 1987/08/21
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

・丸山みゆき「夢を見てますか」(1990年)

夢を見てますか

夢を見てますか

 

 

このような顔ぶれとなった。早速、上記の作品の簡単な感想を書いていく。

 

和久井映見「Dearest」…女優としての姿しか知らなかった。女優の音楽活動に何となく興味を持ってしまう性分なので、和久井映見の音楽活動も掘り下げてみたいと思った。そして、最初に手に取ったのが今作。

どうやら和久井映見のアルバムの中でも特にシティポップや渋谷系の色濃い作品になっているようだ。確かに、楽曲提供したミュージシャンの顔ぶれを見るとそのような印象を受けた。一曲一曲に聴きごたえがあったのは言うまでもない。そして、和久井映見のボーカルもとても聴き心地の良いものだった。やはり女優として活躍するだけあって、声にも魅力がある。

他にも数多くのアルバムがリリースされていたので、それらも聴いてみたいと思った。

 

Cymbals「That’s Entertainment」…Cymbalsそのものよりも、解散後のメンバー個々の活動の方が印象に残っていた。沖井礼二や矢野博康が関わった曲を聴く機会が多く、どれもお洒落で軽快で自分好みだったのでバンド時代も聴いてみようと思った。そして最初に聴いたのが今作。

1stとは思えないほどに完成度の高い、お洒落で都会的なポップス・ロックを楽しめた。可愛らしく遊び心に満ちた雰囲気にも引き込まれた。聴き流すのがとにかく心地良い曲ばかりで、どうして今まで聴いてこなかったのだろうと思うほどだった。他の作品や土岐麻子のソロ作品も聴き進めていきたい。

 

オトナモード「Watercolor」…オトナモードはフォロワーが以前に作品を入手してハマっていたという印象が強い。それに影響を受けた形で自分も今作を手に取った。

まさに王道J-POPを奏でるバンドといった感じ。聴いているとMr.Childrenスピッツ小田和正辺りからの影響がよく出ている。

当然自分の好みなのだが、「ただ爽やかなだけじゃ個性が無くてつまらない」だの「この手のバンドはいくらでもいる」だの考えて、こうしたバンドや曲を敬遠していた時期もあった。

その時期を経て今作を聴いたが、やはり好きだ。どんな変化球でも、自分にとっては王道には敵わない。そう思わせてくれた。

 

小川美由希「mew club」…小川美由希は今まで全く知らなかったが、自分が勝手に影響を受けているサイトで作品が高評価されていたので作品を探すようになった。今作はそのサイトで評価されていたものではないのだが、見かけること自体が稀なので気にはしていない。

プリプリの奥居香(岸谷)のような力強いボーカルと、ポップでキャッチーな曲たちの相性は抜群。ガールポップからさらに細かく分類するなら「ロック系」と言ったところか。とはいっても声量で圧倒するようなボーカルでもなく、可愛らしさもほんの少し感じられる。ロック系の女性ボーカルが苦手な自分でもハマれた。中々見かけないのは承知だが、他の作品も探してみたいと思う。

 

丸山みゆき「夢を見てますか」…今までは名前も知らない状態だったが、今作は収穫に行った中古屋で見かけることが多く、自然と名前や作品名を知った。調べて曲を聴いてみると、歌声が自分好みだったので今作を入手した。

その爽やかで可愛らしい歌声に魅かれた。今作は再デビュー作のようで、以前の作品よりも自ら作詞作曲した曲が増えているという。その歌声の魅力を引き出すような、ゆったりとした聴かせる曲が多い。そのため、全体を通して優しく温かみのある作風となっている。ガールポップといえば確かにそうだが、それよりもう少し前のニューミュージック的な雰囲気を感じた。ジャンルはどうあれ、自分好みな音楽なのは事実。

 

とりあえず、こんな感じ。次はまたいつか。