詳説・収穫月間MVP 2018年6月編
毎月の恒例となりつつある?「#収穫月間MVP」の発表時期がやってきた。
そろそろ「#収穫月間MVP」の説明をするのも飽きてきたので、早速受賞作品を紹介していこう。受賞作品は以下の通り。
初めまして部門
- アーティスト: 高橋徹也,加納直喜,竹上良成,上田禎,菊地成孔
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 1998/05/02
- メディア: CD
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・有賀啓雄「Innocent Days」(1993年)
顔見知り部門
・角松敏生「ON THE CITY SHORE」(1983年)
・Aqua Timez「because you are you」(2012年)
because you are you(初回生産限定盤)(DVD付)
- アーティスト: Aqua Timez,LGMonkees,いしばしさちこ
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2012/09/05
- メディア: CD
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惜しくも受賞を逃した作品は以下の通り。
初めまして部門
・麻績村まゆ子「すくすく」(2002年)
・渡辺満里奈「EVERGREEN」(1987年)
・有近真澄「too too」(1991年)
顔見知り部門
・堂島孝平「smiles」(2006年)
・1986オメガトライブ「Crystal Night」(1987年)
このような顔ぶれとなった。
それでは、受賞した作品の簡単な感想を書いていく。
初めまして部門
・高橋徹也「夜に生きるもの」…この作品は90年代における名盤として扱われることがあり、それで名前を知っていた。しばらく前から探していたが、先月に漸く入手できた。
不穏な雰囲気溢れるジャケ写やタイトルから、やはり暗い曲が揃っているのだろうと思って聴いた。確かにそのような曲もあったのだが、それでも重苦しく感じないようなポップセンスに満ちていた。ロックやファンク、ジャズなどの要素を感じさせる、お洒落かつ格好良いサウンド面にも魅かれた。全編通して展開される、鬼気迫るようなボーカルもインパクト抜群。高橋徹也のひねくれたセンスが冴え渡った名盤だと思う。他の作品も聴いてみたい。
・有賀啓雄「Innocent Days」…ベーシスト・作編曲家としての有賀啓雄しか知らなかったが、ある時にシンガーソングライターとしても活動していたことを知り、それ以来興味を持っていた。
全9曲・38分程度とかなりコンパクトな作品で、どの曲もとてもポップでしっかりと耳に残った。鼻詰まりのような独特な歌声は好き嫌いが分かれると思うが、そのメロディーセンスやアレンジ能力は卓越したものがある。今作と同月に有賀啓雄のゴールデン☆ベストも購入し、そちらもハマった。「雨男」と言っていいほどに「雨」のフレーズが登場する詞世界もご愛嬌。今作はシンガーソングライター・有賀啓雄のラストアルバムだが、他のオリジナルアルバム2作も聴きたい。
顔見知り部門…
角松敏生「ON THE CITY SHORE」…角松敏生は好きな男性シンガーソングライターの一人だが、初期のリゾートミュージック路線の作品はほとんど聴いたことが無かった。先月「WEEKEND FLY TO THE SUN」と同時に安価で購入できた。どちらも良いと思ったが、こちらの方がハマったので受賞した形。
シティポップ・AORの要素と、後のファンクの要素が上手い具合に調和した作品だった。サウンド面の聴きごたえは以降の作品と何ら変わらない。「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」「TAKE ME FAR AWAY」といった耳馴染みのある曲が収録されていたのも、すぐにハマれた理由の一つ。「夏」「海」を想起させる曲が多かったので、さらに暑くなっていく夏のお供として聴いていきたい。
Aqua Timez「because you are you」…Aqua Timezは自分にとっての「世代」と言えるバンドであり、馴染みのある曲が多い。小学校低学年〜中学年くらいにセールス的な全盛期を迎えていたわけだが、今作はそれを過ぎてからの作品。ただ、ツイッターでのフォロワーさんから厚く支持されている作品であり、それで気になって今作を入手した。
「Aqua Timezって、こんなにかっこよかったっけ?」と思いながら今作を聴いていた。自分が思っていた以上にポップで、自分が想像していた以上にロック色が強くて格好良かった。シングル曲と同じくらい耳に残るアルバム曲もあり、あっという間に今作を聴き終えてしまった。Aqua Timezについては長らくニワカリスナーだったが、今作のお陰でさらに深く聴いていけそう。
とりあえず、こんな感じ。次はまたいつか。