詳説・収穫月間MVP 2018年6月編

毎月の恒例となりつつある?「#収穫月間MVP」の発表時期がやってきた。

 

そろそろ「#収穫月間MVP」の説明をするのも飽きてきたので、早速受賞作品を紹介していこう。受賞作品は以下の通り。

 

初めまして部門

 

高橋徹也夜に生きるもの」(1998年)

夜に生きるもの

夜に生きるもの

 

 

有賀啓雄「Innocent Days」(1993年)

Innocent Days

Innocent Days

 

 

 

顔見知り部門

 

角松敏生「ON THE CITY SHORE」(1983年)

ON THE CITY SHORE

ON THE CITY SHORE

 

 

Aqua Timez「because you are you」(2012年)

because you are you(初回生産限定盤)(DVD付)

because you are you(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 

惜しくも受賞を逃した作品は以下の通り。

 

初めまして部門

麻績村まゆ子「すくすく」(2002年)

渡辺満里奈「EVERGREEN」(1987年)

・有近真澄「too too」(1991年)

 

顔見知り部門

堂島孝平「smiles」(2006年)

1986オメガトライブ「Crystal Night」(1987年)

 

このような顔ぶれとなった。

 

それでは、受賞した作品の簡単な感想を書いていく。

 

初めまして部門

 

高橋徹也夜に生きるもの」…この作品は90年代における名盤として扱われることがあり、それで名前を知っていた。しばらく前から探していたが、先月に漸く入手できた。

不穏な雰囲気溢れるジャケ写やタイトルから、やはり暗い曲が揃っているのだろうと思って聴いた。確かにそのような曲もあったのだが、それでも重苦しく感じないようなポップセンスに満ちていた。ロックやファンク、ジャズなどの要素を感じさせる、お洒落かつ格好良いサウンド面にも魅かれた。全編通して展開される、鬼気迫るようなボーカルもインパクト抜群。高橋徹也のひねくれたセンスが冴え渡った名盤だと思う。他の作品も聴いてみたい。

 

有賀啓雄「Innocent Days」…ベーシスト・作編曲家としての有賀啓雄しか知らなかったが、ある時にシンガーソングライターとしても活動していたことを知り、それ以来興味を持っていた。

全9曲・38分程度とかなりコンパクトな作品で、どの曲もとてもポップでしっかりと耳に残った。鼻詰まりのような独特な歌声は好き嫌いが分かれると思うが、そのメロディーセンスやアレンジ能力は卓越したものがある。今作と同月に有賀啓雄ゴールデン☆ベストも購入し、そちらもハマった。「雨男」と言っていいほどに「雨」のフレーズが登場する詞世界もご愛嬌。今作はシンガーソングライター・有賀啓雄のラストアルバムだが、他のオリジナルアルバム2作も聴きたい。

 

顔見知り部門…

 

角松敏生「ON THE CITY SHORE」…角松敏生は好きな男性シンガーソングライターの一人だが、初期のリゾートミュージック路線の作品はほとんど聴いたことが無かった。先月「WEEKEND FLY TO THE SUN」と同時に安価で購入できた。どちらも良いと思ったが、こちらの方がハマったので受賞した形。

シティポップ・AORの要素と、後のファンクの要素が上手い具合に調和した作品だった。サウンド面の聴きごたえは以降の作品と何ら変わらない。「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」「TAKE ME FAR AWAY」といった耳馴染みのある曲が収録されていたのも、すぐにハマれた理由の一つ。「夏」「海」を想起させる曲が多かったので、さらに暑くなっていく夏のお供として聴いていきたい。

 

Aqua Timez「because you are you」…Aqua Timezは自分にとっての「世代」と言えるバンドであり、馴染みのある曲が多い。小学校低学年〜中学年くらいにセールス的な全盛期を迎えていたわけだが、今作はそれを過ぎてからの作品。ただ、ツイッターでのフォロワーさんから厚く支持されている作品であり、それで気になって今作を入手した。

Aqua Timezって、こんなにかっこよかったっけ?」と思いながら今作を聴いていた。自分が思っていた以上にポップで、自分が想像していた以上にロック色が強くて格好良かった。シングル曲と同じくらい耳に残るアルバム曲もあり、あっという間に今作を聴き終えてしまった。Aqua Timezについては長らくニワカリスナーだったが、今作のお陰でさらに深く聴いていけそう。

 

とりあえず、こんな感じ。次はまたいつか。